興味深いですな その9
広告は、時代の好みや人間普遍の真理等を絶えず援用しながら、この気難しいイメージの消費者たちに向けて、ときに、みっともなさや情けなさ、失敗例や欠点さえも敷衛しながら、最終的には、受け手(消費者)の好意と信用を獲得することを旨としてきました。
そして、そうやって、壮大な生活イメージの壁画が宙空に描かれることになったのです。
その壁画を、多くの人たちが自分のものにしようとやっきになったりました。
それが、そのまま20世紀の消費であり、生活でもあった―。
言いかえれば、20世紀は、広告が作り出した膨大なイリュージョンを具体化していく、大衆の歴史だったともいえるのではないでしょうか。